越後流(頸城) 数番唄

酒母(酛)や醪(もろみ)を仕込む際、仕込み水の量などを数えるために歌われる唄。

【歌詞抜粋】
一、始まつたりや一の鵯越の坂落とし
二、にこにこ笑うは去年三月生まれた男の子
三、おさんが産して勝手が混雑
四、四谷赤坂麹町たらたら落ちるはお茶の水
五、可愛いあの子が目を覚ます
六、雪の降ること日本一
七、あつたら「チャンコ」を灰にした
八、坂東太郎は利根川の船頭筏流しの大名人
九、馬の小便水薬端で危い井戸端狂言
十、十日十日の金毘羅さん月に三度もあればよい
十一、十一日は蔵開き可愛いあの娘の股開き
十二、十二薬師に願掛けて可愛いあの娘と添うように
十三、十三歳の明の春穴蜂刺すのは未だ早い
十四、十四の春まで待ってくれ
十五、十五夜お月は夜に余る
十六、十六羅漢で働かん親の折檻子はきかん
十七、十七島田は投島田抱いたら離すな 乗ったら降りるな調子がついたらキュキュとやらかせ
十八、十八馬頭烏山のおいらん
十九、十九厄年はらみ年しても孕むししないでも孕む どうせなら俺として孕め
二十、二十日の闇で真暗だ一度渡り渡って候

唄・話:鈴木健
1996年10月19日収録
収録場所:黄桜酒造

出典:阪田美枝著『定本 日本の酒造り唄』

図面上の文字はすべて國酒デジタルミュージアムが加筆。
 出典:株式会社大林組『季刊大林No.37  灘五郷』より「灘の酒蔵・産業復原」
    ©︎株式会社TEM研究所

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