【解説】メディアと酒

日本と國酒の付き合いは古く、日本酒造りの記録は7世紀から存在し、15世紀ごろに九州と沖縄で焼酎や泡盛が登場した。國酒が日本の人々にとって身近な存在であったことは、その長い歴史だけでなく、芸術作品の中で頻繁に描かれてきたことからもうかがえる。

主食である米を複雑な方法で醸した日本酒は当初、貴重な飲み物として神様への捧げものや儀式の中で振舞われていた。その後、醸造や稲作の技術が発展すると、一般庶民も日常的に楽しめる飲料となったが、結婚式などでの儀式的な酒の振る舞いもまた、文化の一部として今日まで続いている。また、九州・沖縄地域では焼酎や泡盛が同様に日々の晩酌にも儀式にも登場する。

國酒の発展とともに切っても切り離せない存在となっているのが、居酒屋などの酒場である。酒とツマミとなる料理を提供する居酒屋は江戸時代に登場し、現在では規模やメニューが多様化して老若男女問わず多くの人に親しまれている。礼儀を重んじる日本社会の中で、酒場は客同士が年齢や社会的立場にとらわれることなく交流できるユニークな場所であり、そうした中に酒の役割が自ずと見えてくるのではないだろうか。

ここでは、映画や漫画、テレビ番組などの現代メディア作品を通じて、日本の人々がどのように國酒を飲み、國酒が日本社会でどのような役割を果たしてきたかを紹介したい。また、近年数多く制作されている國酒に関するドキュメンタリーや専門性の高い作品も合わせて紹介する。

*  「メディアと酒」展に掲載されている作品は全て、國酒デジタルミュージアムがテーマに合わせて選んでおり、ここに掲載されていない素晴らしい作品が他にも数多くあることをご理解ください。
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