『大日本物産図会』摂津国伊丹酒造之図

摂津国(現在の兵庫県東部と大阪府北部)の特産品と言えば、まず清酒があげられる。ここに描かれているつくり手たちは丹波杜氏と呼ばれ、摂津国の北に位置する丹波国(現在の兵庫県北東部と京都府中部)から酒造りの季節だけやってきた。丹波杜氏は全国的にみても最も優れた酒のつくり手で、作品からはその心意気が伝わってくる。描かれているのは、精米した米を洗っているところ。

絵師:歌川広重(三代)
出版年月:明治10年(1877年)

公益財団法人 白鹿記念酒造博物館所蔵
https://sake-museum.jp

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